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時間操作魔法「STAC」提唱者、論文の捏造が発覚。

昨年、魔法業界を驚かせた時間操作魔法「STAC(Special Time Attack Control)」についての論文に、一部実験結果を捏造した疑いがあることが分かった。

「STAC」は、魔力をいくつかの複雑な手順で練り上げることで、世界に対してのチャネルを開き、そこから特定のパターンを持った魔力波を放射することで、異なる時間軸に対して魔法的な作用を働かせることができるというもの。

論文発表当時から、本当に人間の魔力で時間に干渉することができるのかと疑問視されていたが、今回「STAC」を利用してピザのデリバリーサービスを行おうとしていた会社が本格的に研究を重ねた所、一度も成功することはなかったようだ。

論文を発表したスモル・ベクター教授は「ピザ会社に勤めているような三流魔法研究者にできるわけないだろう。私でさえ、数千回試行して2回しか成功していないんだ。」と自信満々に語った。