魔法

「考えられないミス」…強力な結界で仲間も重傷。

王国魔法捜査局の発表で14日、傭兵団「ワンタンミン」に所属する賢者サラミ・イトウさん(36)が、魔物討伐を一緒に行っていたダークエルフの戦士イリーナ・バウナーさん(22)に瀕死の重傷を負わせたことが明らかになった。

発表によるとサラミさんは、魔物「ブラックセイレーン」の闇属性の攻撃を防ぐため、自分を基点に球体型の光の結界展開。近くでサラミさんを護衛していたダークエルフのイリーナさんも結界の範囲内にいたため、全身に大火傷を負ってしまったようだ。

光の結界は、闇属性の魔法や物質を遮断する強力な結界。先天的な属性が闇であるダークエルフにも作用してしまうため、仲間にダークエルフがいる場合は通常、球体型ではなく壁面型の結界を張るのが一般的だ。

若い魔法使いならわかるが、30代後半の熟達した賢者がこのようなミスを起してしまったことに、魔法業界は震撼している様子。

なお王国魔法捜査局は状況確認中としながらも、サラミさんは三日間徹夜で魔物討伐をしていたたため、正常な精神状態ではなかった可能性があると指摘した。