実体のない異形の生物、透白のヒューガルデ。彼女は自らの名を名乗ったあと、自分が魔王軍四天王であることを告げた。
「ねえねえ。総司令官さん、どうやって倒せば良いのかな☆?」
「・・わかりませんね。」
勇者候補生のラムリと総司令官シレンの表情が曇る。
「とりあえずラムリさん、周囲に結界をはって―」
「私は破壊魔法しか使えないんだぞ☆」
「やれやれ・・」
シレンは改めて状況の悪さを痛感する。今このブリッジにいるメンバーは、物理攻撃に特化したメンバー。先ほどのミーファの攻撃が全く効かないとなると、四天王を倒せる算段がつかない。
「えいっ!」
突然、ミーファが付近にあった「なんとなく重要そうな機器」に槌を振り下ろして破壊する。
「何をやっている!?」
ヒューガルデが驚く。ラムリやシレンも瞠目する。
「あ、あの。おばさんに攻撃あたらないから、とりあえず、この船壊しちゃおうと・・」
(次回へ続く・・)