カルチャー

[大聖堂跡地での戦い⑦] 四天王、ハサン氏に憑依。候補生同士の戦い。

四天王の一人「ダレルシャン」を追い詰めた。勇者候補生のトラヴィス=クロフォードさんが、勝負を決するべく刀を四天王に向けて振り下ろした。

「コノママでは・・やむを得ナイ。」

ダレルシャンの身体は容易く両断された。人間達が勝利を収めたかに見えたが、分かたれた遺体から黒いガスのような者が噴出し、状況が激変した。

「なんだこの霧?、ガスみたいなやつ。」

グレンさんが見たままを口にすると、ガスの集合体が微細にヒビが入った石化状態のハサン氏に吸い込まれた、いや、憑依した。

「どうやらあのガスが奴の本体らしい。」
「なんじゃそら。」
「良かったな。言ったとおり、石化から羽化するみたいだぜ。」

ガス状のものがハサン氏に取り込まれると、石化した表皮部分が細かく砕け散り、中から血の通った肌が見える。

「石化は解除されたみたいなんだが、、、」

起き上がったハサン氏の目は怪しく光り、手には神剣叢雲が握られていた。

(次回へ続く・・)