ヴァリナス帝国北西にある神秘の森で、バルタンベアーを一人でしとめた凄腕のハンターが現れた。
バルタンベアーは熊のような体躯で、腕がカニの鋏のようになっている魔物。鋏部分は食品業界では「陸の蟹」として重宝されているが、好戦的で頻繁に人を襲う凶悪な魔物のため、収穫量が少なく、なかなか一般流通していない一品。
通常4~5人のハンターでハントするが、今回はダークエルフの少女ルル=ルラ=ルレッティ(15)さんが一人で倒した。
ルルさんは、弓を用いて遠方から魔物の口内に向けて矢を放ち、口内から脳を矢で貫通、絶命させた。
たまたまバルタンベアーの取材に来ていた記者に「どこから来ているのか」と尋ねられると、ルルさんは「・・・ねむい」と一言で答え、その場で寝始めた。