カルチャー

[大聖堂跡地での戦い④] 味方の魔法により、敵もろとも全滅!?

魔法をブっ放して戦闘に乱入した、勇者候補生のグレン=マッケンさん。その光魔法の爆発により、大聖堂跡地周辺を瓦礫もろとも吹き飛ばした。

爆心地にいた魔王軍四天王の一人「炎智のダレルシャン」だけでなく、相対していた候補生のトラヴィス=クロフォードさんやダレルシャンによって石化状態となったハサン氏も魔法に巻き込まれた模様。

グレンさんは、「やべぇ、やりすぎた。あのイカレ野郎(ハサン氏)もいたんだっけ。」とつぶやき、「すまん。」と塵や埃が舞っている大聖堂跡地に合掌した。

グレンさんが2秒ほど黙祷していると、「勝手に追悼してんじゃねぇ。」と背後から声がかけられた。

「ちっ、やっぱお前は生きてたか。」
「ちっ、じゃねぇよ。言っておくが敵も全然死んでないからね。」
「はぁ?俺の魔法くらって無事なわけねぇだろ。」

グレンさんが、声を荒げると同時に、大聖堂跡地から声が聞こえた。

「たまには、人間の成れの果ても役に立つというものよ。」

ダレルシャンは、石化したハサン氏を盾に身を護ったようだ。

(次回へ続く・・)