ブリッジで相対した姿の見えない透明な敵。声質で40代女性であると判断した総司令官シレン氏の発言を受けて、勇者候補生のミーファさんが敵を要約した「透明おばさん」。
直後、辺り一帯に振りまかれる殺気と怒気が見えない敵の居場所を露にする。
「ナイスですよ、ミーファ君。殺気で場所がモロバレです。」
「ミーファちゃん☆、おばさんが来るよ。気をつけて!」
勇者候補生のラムリさんが眠たそうなミーファさんに檄を飛ばす。ハっとして臨戦態勢を整えたミーファさんが、殺気の中心地点と思しき虚空に向けて大槌を振り下ろす。
「おばさん、ごめんさいっ!!」
ブリッジの金属製の床に衝撃音がはしる。「手ごたえが、ないかもっ・・??」
「避けた素振りはありません・・もしかすると、透明ではなく」
「実体がないのかしら☆」
「・・・いないいないおばさ」
「ヒューガルデ」
「私の名は、透白のヒューガルデ。よく覚えておくが良い!」
(次回へ続く・・)