社会

[廃墟サンカノでの戦い④]魔王軍、透明になって待ち伏せ、一転してピンチ!

時はもうすぐ日を跨ぐ頃合、辺り一面が黒一色に染まる中、聖騎士エレンは周囲を注意深く観察する。緊張からか額に汗が滴る。

「柄にもなく緊張しているのか。いや、外気の温度が上がっている・・のか?」

瞬間、気づく。中央広場に入ってから、風の流れがなく、辺りの気温が上がっていることに。もしかして

「気をつけろ敵に囲まれているかもしれん!」

突如、ヴァリナス帝国軍の周囲に魔物の群れが出現した。弛緩した空気が兵士達の心を鈍らせる。

「完全に虚をつかれた!」

指揮官のイスカさんが慌てて指示をだす。

部隊のあちこちで、叫喚が溢れ始めていた。

(次回へ続く・・)