さて、いよいよ来週にせまる第六回勇者選抜試験。今回はテラウォーカー読者のために過去の選抜試験を振り返りながら、勇者選抜試験について解説していきます。本記事は前後編の前編です。
■勇者選抜試験とは
勇者選抜試験は、今から22年前にグランドール王国の宰相が始めました。開催当時は国民の中から武に長けた者を選抜し、徴兵する目的があったとされていますが、良くも悪くも初代勇者に選ばれたアーサーの活躍により名実ともに勇者が国民の英雄として扱われるようになります。
アーサーが船の難破に巻き込まれ行方不明となった後も国民から新たな英雄<象徴>を求める声が多く、第二回勇者選抜試験が開催されました。回を重ねる毎に、応募者は増大しグランドール王国にとって娯楽性のある一大イベントとなっていきます。
そして今年の初頭、魔王軍の動きが急激に活発になり、国内全体が不安と悲しみで覆われています。
今こそ国民全てが英雄を求めている時なのです。
今回はこの辺で。次回は、選抜試験の内容について解説していきます。