国立魔法学院、カナン村からの編入生を拒否

国立魔法学院（以下、学院）は毎年4月に新入生と編入生を受け入れるのが慣わしだ。だが今年に限ってはそうも言っていられないようだ。今年度初頭から断続的に続く魔王軍との戦いで、学院の教師達も戦場に借り出され、教師の絶対数が足りないのだ。

特に魔道技術専科という特殊なクラスに編入予定だったカナン村の学生は、当初師事する予定だった教師が戦地にいるため、カリキュラムを実施することが困難とされ編入を拒否されたようだ。

当のカナン村の学生は「ったくしょうがねーな、あの教師＜サギメガネ＞。まあ、俺だけのために開設したとか言ってたしな。せっかくだからトライゼンで遊んで帰るかー。」と陽気に応えていたようだ。