いまだ4月末に起きたゾンビテロの余波がさめやらぬ中、神国オールリアで新たな問題が起きていることが分かった。
魔王軍四天王が大規模な死霊魔法を行使しゾンビテロを起こしたことで、死者の魂が一時的に現世に舞い戻り、魔力の高い民間人に干渉して精神に悪影響を起こす現象が発生した。
症状は人によって様々だが、死者と人格が混ざり合い、本来の自己を保てなくなってしまう重度の魔法障害「殖記型人格障害」を引き起こすケースや、死者の記憶が無理やり生者の意識に介入し、「俺は人間をやめるぞ」「レロレロレロレロレロレロ」などと意味不明な言葉を無意識に発声してしまう症状が確認されている。
現在連合軍は、魔法障害の専門家で対策チームを編成し、解決に向けて動いている。