今月1日の午前8時ごろ、ヴァリナス帝国北西部にあるエルフの里で珍しい事件が起きた。153歳のエルフ族女性ユリア=ユリフィアさんが子供を出産すると、赤ちゃんの肌は黒みがかった褐色だった。夫のベンさんも同じエルフ族であるため、初めて赤ちゃんを見た2人はびっくりした。
助産師は、こんなことはありえないと驚き、ユリアさんにあらぬ邪推をした。出産後の調査で赤ちゃんが2人の子供であることが分かると、皆ほっとした。
医師達は、先祖にダークエルフがいれば、突然褐色のエルフが産まれることもあると推察した。ただし、出生確率は100万分の1以下でかなり珍しいケースということだ。
ユリアさん夫婦は、「肌の色なんて関係ない。私達の子供が健康で幸せであればそれでいいのよ。」と述べている。