ブリッジの破壊行為を止めようと躍起になる四天王に、司令官のシレンが疑問を投げかける。壊されて困るものでもあるのか?と。
手当たり次第に、主観による「何か重要そうな装置」に向けて槌を振り下ろし破壊していく勇者候補生のミーファ。同じく魔法で天井や床に穴を空けていくラムリ。
「今から死にゆくお前らに答える義理など―」
四天王ヒューガルデが、有り体のセリフを言い終わる寸前、辺りが白い光に包まれた。
「良しっ、戦艦を丸ごと破壊してやったぜ。やはり俺は天才だな!」
光龍の背中にまたがり、腕組みをした赤いバンダナを巻いた男。勇者候補生のグレンが、空から落下していく空中戦艦を見下ろした。
「四天王を浄化した俺の光魔法が、またも火を吹いてしまったか・・」
(次回へ続く・・)