召喚師と言えば、求められるスキルセットの多さから魔法職の中でも最難関の国家資格と言われています。中でも、神獣や女神と契約を結んでいる一級召喚師は、知識、技術、営業力全てが高いレベルでまとまっている者が多く、業界内では一目置かれる存在です。
そこで今回は一級召喚師に聞いた、神獣や女神達との契約交渉時に気をつけていることをまとめました。今回は第1回です。
1. 労働条件はヒアリングして決める
未熟な召喚師達は、契約書のテンプレートのようなものを予め作成し、それに合わせて話を進めたがるそうです。召喚慣れしている竜や聖獣、精霊などは早く契約を済ませたいと思っているので定型文の方が良いのですが、高位の存在である神々はそれぞれが明確な役割や信念を持っているため、定型文で話を進めると必ず無理がでます。
例えば、豊饒の神などは米の収穫時期である秋には召喚に応じてくれませんし、酒の神は泥酔状態で召喚に応じることもザラです。美の女神は、そもそもイケメン召喚師でないと話しを聞いてくれません。
まずは神々の話に傾聴し、無理のない条件を提示してあげることが召喚契約に必要不可欠なようです。
(次回へつづく)