大聖堂跡地で戦闘中の魔王軍四天王「炎智のダレルシャン」と勇者候補生のトラヴィス=クロフォードさんの戦闘に変化があった。
防御に徹し、中距離からの魔法攻撃を繰り返していたトラヴィスさんが戦闘方法を変えた。全身に魔力を滾らせ、幾層にも防御魔法で表皮をコーティングすると、一瞬にしてダレルシャンの懐に飛び込んだ。続けて、愛刀「ムラクモ」でダレルシャンの槍と打ち合いを始めた。
連合軍の偵察兵の話では、四天王の化け物じみた身体能力に遅れをとらずに戦闘を繰り広げ始めているそうだ。
魔法業界において身体能力を一時的に向上させる魔法は一般的だが、身体能力を爆発的に向上させ維持する魔法は現在まで確認されていない。そのため今回トラヴィスさんが使用した魔法はまたも新魔法なのではないかと見られている。
(次回へ続く・・)
[大聖堂跡地での戦い②] またも新魔法？反撃の狼煙。
