社会

魔法ではずれくじをあたりにした男、山賊に狙われ人生はずれくじ

今月5日。グランドール北部で行われた祭りの露店で珍事件が起きた。豪華な魔物素材を景品とした「くじ」で特賞の「不死鳥の羽」の当たりくじを引いた男性、ケチャック氏(27)が祭りをしきっていた山賊グループと口論になり、殺し合いになった。

この村の「くじ」は元来あたりが出ないことで有名で、ケチャック氏があたりを引いた時、祭りに参加していた現地の人々は「なにかイカサマを使ったに違いない」と思ったそうだ。

「くじ」の店主も当たりくじを見るや「おまえイカサマしたやろ?なめてんのか。」と激昂しケチャックさんに詰め寄った。ケチャック氏が、何故イカサマだと分かるのかと尋ねた所「そんなもん、当たりが入ってないに決まってるからや。ビールはのどごし、くじは雰囲気言うやろ。」と応えた。

店の裏手から山賊の構成員と思われる数人が現れ、ケチャック氏を取り囲むと殺し合いが始まった。
ケチャック氏は構成員数人を魔法で殺害し「くじ」の景品を強奪。現在付近の山に潜伏しているとみられている。


【追記】
王国騎士団の調べで、ケチャック氏が数年前に魔法テロ幇助の容疑で国際指名手配中の凶悪犯であることが判明。